トルコリラのスワップ金利が高いので、スワップ狙いで投資したいけど、できればわかりやすく、設定方法を教えてほしいなぁ
と悩んでいる方に、私が実際にトルコリラでスワップ投資をしている方法について解説します。
私はこの記事の内容を担保するために、トルコリラに実際、30万円投資しています。
みんなのFX

GMOクリック証券

この記事を読むと、すぐにあなたもトルコリラのスワップ投資(サヤ取り)を始めることができます。3分くらいで読めると思うので、よろしければどうぞ。
低リスクでトルコリラのスワップ投資(サヤ取り)をする方法
1)トルコリラの金利は高い
各国通貨へ投資すると、1万通貨あたり数十円〜百数十円のスワップ金利(スワップポイントとも言う)が付きます。
このスワップ金利は、FXにおいて組み合わせている通貨同士の金利差が源泉となっています。例えば、トルコリラのような高金利通貨を買い、日本のような低金利通貨を売る(=トルコリラ/円)と、その金利の差額を毎日受け取れます。
この以下の金利一覧表を見ていただいてもわかる通り、トルコリラと日本円の組み合わせのスワップ金利はかなり高いです。
(みんなのFXより)

この高い金利を狙って、通貨の値動きから発生する為替差損ではなく、スワップ金利を受け取ることだけを目指す投資を「スワップ投資」と言います。
2)トルコリラのスワップ金利だけを狙った従来のスワップ投資手法はリスクが高い
トルコリラの執筆時点の金利は上記の図にある通り、120円/日です。
原則的にスワップ金利は、変動することがあります(固定を謳っているところもある)。
仮にトルコリラ/円を1万通貨買って持っているだけで、放ったらかしで、毎日120円、1ヶ月を30日として、3,600円の金利がもらえることになります。
しかし一方で、1トルコリラ=20円で1万通貨を購入していた場合、為替相場が20円→19円になったとすると、▲10,000円の損失を出すことになります。
一般的に考えて、スワップ金利でもらえる金額と、為替相場が変動した時に動く金額を比較すると、圧倒的に為替相場の方が上下に動く幅が広いので、仮に予想に反して、為替相場が大きく下落すると、積み上げたスワップ金利が吹っ飛ぶ損失を被ることがあるので、スワップ金利だけを狙ったスワップ投資はリスクが高いです。では、どうするか?
3)買いと売りの両建てをして、為替変動を相殺し、スワップ金利だけ取り込む(サヤ取り)
テキストの説明だけではわかりにくいと思うので、イメージ図にしてみました。
(3ヶ月=90日運用したと仮定)

通常、為替相場が上昇したら利益が出る「買い」か、為替相場が下落したら、利益が出る「売り」か、どちらか一方の戦略を取ることが一般的ですが、一方のみのポジションだと、想定と反対方向に動いた時に大きな損失を被るケースがあります。
例えば、上図の例でいくと、多くの投資家が左側の「買い」のポジションだけを持ってトルコリラの高金利を受け取ろうとします。しかし、上図の例のように、3ヶ月後に購入価格の20円が19円に下落した場合、為替差損が10,000円出てしまいます。
一方、スワップ金利は10,800円に積みあがっていますが、相殺されて800円の利益となります。
スワップ投資は、その名の通り、スワップだけを利益として狙う投資なので、為替相場の変動はできれば無くしたいところです。
そこで、「買い」と「売り」を両建てすることで、為替相場が上がっても下がっても、為替差損益が相殺されるようにしておきます。これで為替相場が上下に動いても、為替差損益はプラスマイナスゼロとなります。
スワップ金利に関しても、スワップ金利が高いFX会社で「買い」を持ち、スワップ金利が安いFX会社で「売り」を持つと、相殺はされますが、スワップ金利の差額だけ利益が毎日積み上がっていきます。
イメージ図の例だと、1万通貨ずつ「買い」と「売り」を保有すると、3ヶ月後には、為替変動の影響は受けないまま、スワップ金利の差額だけが3,150円積み上がることになります。
このように為替変動を相殺しつつ、スワップ金利だけを狙う投資を「サヤ取り」といって、何だかいいとこ取りのような話ですが、立派な投資手法になります。
ヒロのスワップ投資(サヤ取り)運用プランを公開
私、ヒロのスワップ投資プランは30万円としています。
30万円プラン | 買い口座 | 売り口座 |
FX会社 | みんなのFX | GMOクリック証券 |
保有通貨量 | 5万通貨 | |
入金額 | 15万円 | 15万円 |
スワップ想定金利 | +120円/円 | ▲85円/日 |
年間スワップ(365日分) | +43,800円 | ▲31,025円 |
年間スワップ利益 | 12,775円(※) | |
年間想定利回り | 4.26%(※) |
※実際には購入時のスプレッドがあるので若干下がります。
運用開始時の口座状況
運用開始したのは2019年3月18日。実際に保有していることを証明するために、その時に注文した内容を公開しておきます。
みんなのFX

GMOクリック証券

ちなみに評価損益が両方ともマイナスとなっていますが、FXには「買い」と「売り」の間にスプレッド(価格差)というものがあります(注文時:みんなのFX(1.7銭)、GMOクリック証券(1.9銭))。
そのため、以下の通り、スタート時は必ずマイナススタートとなりますが、のちにスワップポイントで埋めていく形になりますので、気にしなくて良いです。
みんなのFX(スプレッド1.7銭)
50,000通貨×1.7銭=850円
GMOクリック証券(スプレッド1.9銭)
50,000通貨×1.9銭=950円
合計1,800円のマイナスからスタートとなる
トルコリラスワップ投資(サヤ取り)の始め方
FX会社の口座を準備する
まず、FX会社の口座を持っていない人は、以下のリンクから申し込んでおいてください。口座がないとこれ以降の説明は実感が湧かないと思いますので。
5分もあれば申し込みが完了します。もちろん口座開設、口座維持は無料です。
「買い口座」のみんなのFXで5万通貨を買う
口座を開設したら、まずは「買い口座」で「買い」のポジションを5万通貨分購入します。

①・・・成行で注文
②・・・トルコリラ/円(TRY/JPY)を選択
③・・・1Lot=10,000通貨なので、50,000通貨の場合は「5」を入力
④・・・買い口座なので「(買)Ask」をクリックして注文
「買い口座」のOCO注文を入れる
「買い」ポジションを無事建てる(ポジションを持つ)ことができたら、次は決済注文の予約(OCO注文)を行なっておきます。これは相場から目を離しているうちに大きく相場が変動して、想定以上の損失を出さないようにするための大切な作業となりますので、必ず行います。
みんなのFXは、決済の画面へ行くのが慣れないとわかりにくいです。まずは「ポジション照会」の画面へ行き、下図の左端のところで、①→②とクリックして、決済注文画面へ行きます。

次に決済注文の画面を入力していきます。

①・・・最上部で必ず「OCO」を選択
②・・・通貨ペア「TRYJPY」を選択
③・・・有効期限は「無制限」
④・・・OCO1、OCO2は上記の通り各項目を選択し、注文価格を入れます。
なお、注文価格については、私は上下に1.5円動いた時に決済されるように設定しています。
「売り口座」のGMOクリック証券で5万通貨を売る
みんなのFXで「買い」で5万通貨分購入したので、今度は反対に「売り」で5万通貨を注文します。これでみんなのFXで持っている「買い」ポジションと相殺され、理論的には、為替相場が上がっても下がっても影響を受けないようになります。

①・・・TRY/JPYを選択
②・・・成行を選択
③・・・こちらは「売り」口座なので「売」を選択
④・・・数量1で10,000通貨なので「5」を入力
⑤・・・「確認画面へ」をクリック、内容を確認して新規注文を発注します
「売り口座」のOCO注文を入れる
こちらも「買い」ポジションと同じように、「売り」ポジションを無事建てることができたら、次は決済注文の予約(OCO注文)を行います。

まず、建玉一覧の右側にある上図の「OCO」をクリックして決済注文画面へ行きます。

①・・・指値レートと逆指値レートを入力します。(こちらも私は1.5円幅で設定しています。)
②・・・有効期限を「無制限」に設定
③・・・確認画面へをクリックして、内容を確認後、決済注文を発注します。
以上で、トルコリラのスワップ投資(サヤ取り)の仕掛けは完了です。カンタンですよね。
後は、為替相場が上下しても、決済注文に引っかからない範囲で動いていれば、毎日スワップ金利の差額分が蓄積されていきます。あなたが寝ていても、仕事をしていても、です。
忙しいあなたにぴったりの「ほったらかし投資」です。銀行に置いていても全く稼いでくれない資金をお持ちの方におすすめです。各FX会社の口座をまだ持っていない方は、以下に各FX会社の公式リンクを貼っておきますので、サクッと口座開設を済ませて、トルコリラのスワップ投資(サヤ取り)を始めてみましょう。